こんにちは。
心理カウンセラー夏芽みちるです。
日々のカウンセリングの中で、カップルや夫婦間のすれ違いとしてよく耳にするのが、
「どうして言わなくてもわかってくれないの?」
「言ってくれなきゃ分からないよ」
という男女間のやり取りです。
実はこれ、「性格の違い」だけではなく、「脳の違い」からも説明ができるんです。
今日は「察してほしい」と感じる女性と、「察するのが苦手」な男性の脳の仕組みについて、心理学と脳科学の観点から紐解いていきたいと思います。

女性の脳は、左右の脳をつなぐ脳梁(のうりょう)が男性よりも太く、言語中枢も発達しています。
これにより、女性は「自分の感情を言語化しやすく、相手の気持ちを読み取る力(共感力)」が高い傾向があります。
一方、男性の脳は「論理的な情報処理」や「空間認識能力」に優れており、感情よりも「問題をどう解決するか」を重視する傾向があります。
つまり、女性が「気持ちを察してほしい」と思っても、男性の脳は「何が問題かが明確に示されないと対応できない」作りになっているのです。
女性が「なんで言わなくても分かってくれないの?」と思うのは、ごく自然な感情です。
なぜなら、女性同士では空気を読む力や表情・声のトーンから相手の心を察することが多く、そういった“非言語的コミュニケーション”が通じることが多いからです。
ところが男性の脳は、それらのサインを「重要な情報」として捉えづらい構造です。
また、そもそも「言ってくれた方が早い」と合理的に考えがちです。
つまり、男性にとって「察する」ことは、高度なマルチタスクであり、「察せない」のではなく「察するように設計されていない」場合が多いのです。
この脳の違いを前提にすると、お互いへの期待の仕方や伝え方を少し工夫することで、すれ違いは大きく減らせます。
女性ができる工夫
- 「言わなくてもわかって」は一度手放し、気持ちはできるだけ言葉で伝える。
- 「私はこう感じている」「こうしてもらえると嬉しい」と、主語を自分にして感情を伝える。
男性ができる工夫
- 相手が言葉にする前のサイン(表情、態度の変化)に気を配る努力をしてみる。
- 「どうしたの?何かあった?」と関心を持って声をかけてみる。
- 感情に対して“解決”ではなく“共感”をまず意識して応じる。

「察してほしい」と「察せない」のすれ違いは、どちらが悪いわけでもありません。
それは“脳の初期設定の違い”のようなもの。
大切なのは、その違いを知った上で「どうすればよりよい関係が築けるか」を一緒に考えることです。
「伝える努力」と「理解しようとする姿勢」——
この二つが合わさると、男女の心の距離はぐっと近づきます。
ただし、例外もあります。
クライアントさまの多くは、「察して欲しい」気持ちの中に、隠れている問題があります。
・相手に言いたいことが言えない
・自分の気持ちを伝えることが難しい
このような問題がある場合、自分の気持ちをガマンしていて言えない・・・
察してもらえない辛さや苦しさがのしかかってきます。
このお気持ちはすごく辛いお悩みだと思いますので、お試しカウンセリングにてご相談くださいね。
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心理カウンセラーの夏芽みちるです。
HSP気質、アダルトチルドレン、愛着障害の生きづらさの悩みを抱えている方や、
うつ病やパニック障害などの2次的精神疾患を抱えている方へカウンセリングを提供しています。
うつ病患者を抱えるご家族さまからのご相談も承っております。
カウンセラー養成講座では、受講生の個性を伸ばしながらクライアントさまに寄り添えるカウンセラーを育てています。