「褒められると頑張りたくなる」って変?

── 実はそれ、心理学では“ピグマリオン効果”と呼ばれているんです。

こんにちは。
心理カウンセラーの夏芽みちるです。

今日は、誰もが一度は経験したことがある、こんな気持ちについてお話しします。

「えらいね」って言われると、つい頑張りたくなっちゃう。
「期待してるよ」と言われると、期待に応えたくなる。
「あなたならできると思うよ」って言われると、ちょっと背筋が伸びる。

そんなふうに「褒められることでやる気が出る」って、不思議なことだと思ったことはありませんか?

実はそれ、心理学の世界では「ピグマリオン効果」と呼ばれていて、
人の心にとても自然で大切な“反応”なんですね。

ピグマリオン効果とは?

ピグマリオン効果とは、
「期待されることで、その期待に応えようとする心理的な作用」のこと。

たとえば、職場で上司から
「君ならできると思う」と信じてもらったとき。
または、家族に「あなたって本当に優しいよね」と言われたとき。

人は“良いイメージ”をかけてもらうと、無意識のうちにその姿になろうとするのです。

これは、もともと教育現場で注目された心理効果ですが、
職場や家庭、恋愛、そして自分自身の自己成長にもつながる、とても深い力を持っています。

なぜ、褒められるとやる気が出るの?

人は、
「大切にされたい」
「認めてもらいたい」
「好かれたい」
という気持ちを持っています。

その思いが満たされると、心の中にあたたかな“安全基地”ができ、自然と前向きな行動ができるようになります。

つまり、「褒められる=大切にされている」と感じることで、安心して本来の力を発揮できるようになるんですね。

反対に、「どうせできないでしょ」「また失敗するよ」といった言葉ばかりを受けていると、
本当はできる力があっても、自信が持てず縮こまってしまうこともあるのです。

自分に対しても「ピグマリオン効果」を使ってみましょう

ピグマリオン効果は、誰かから受け取るだけでなく、
自分自身に対しても使うことができます。

たとえば、

「私はちゃんと向き合おうとしてる」
「よくここまで頑張ってきたよね」
「今日の私、思ったより落ち着いてたな」

そんなふうに、自分の行動や気持ちに小さな肯定の言葉をかけてあげると、
心がほんの少し、軽くなるのを感じられると思います。

「褒める=甘やかし」と思われがちですが、
本当の意味での“褒める”とは、
その人の可能性や姿を信じてあげることでもあるんですよ。

最後に:あなたの中にも、きっと花開く力があります

もし今、
「自分には自信がない」
「どうせ私なんて…」と感じることがあっても、
どうか覚えておいてください。

人は、信じられたときに、本来の力を発揮できるということ。

まずは、自分の中にある小さな努力や優しさを見つけて、
少しずつでも認めてあげてくださいね。

あなたには、あなた自身がまだ気づいていない、
すてきな一面がたくさん眠っています。
それが少しずつ開いていく姿を、誰よりもあなた自身が見守ってあげてほしいなと思います。

今日も心に、やわらかな光が届きますように。

心理カウンセラー 夏芽みちる

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