自分の気持ちに寄り添うと涙がでる 〜涙が心と身体にもたらす癒しの力〜

日々のカウンセリングの現場で、涙を流す方がたくさんいらっしゃいます。

カウンセリング中なぜ、涙が出るのでしょう?
そして、その涙にはどんな意味があるのでしょうか?

今回は「自分の気持ちに寄り添うと涙が出る」現象についてお話しようと思います。

涙は「感情を感じた証」

カウンセリングでは、自分の気持ちにじっくりと向き合う時間を持ちます。
普段、仕事や家庭で忙しくしていると、自分の本音を感じる余裕がなかなかありません。
でも、カウンセリングという安心できる空間では、「本当はずっと我慢していたこと」や「悲しいと思ってはいけないと思っていた気持ち」が、少しずつ表に出てきます。

そのときに自然と出てくるのが「涙」です。

涙は、「自分の心がちゃんと感じている証」であり、「もう、これ以上ひとりで頑張らなくていいよ」という、心の深いところからのサインなのです。

カウンセリング受け始めのころは、涙が流れたら止めようとするかたも少なくないですが、私のカウンセリングでは、その涙も意味があるので出せるだけ涙を出して頂いております。

涙がもたらす心への効果

1. 感情の解放(カタルシス効果)
心理学には「カタルシス(浄化)効果」という概念があります。
抑えていた感情を言葉にしたり、涙として外に出すことで、心の緊張が解け、気持ちがスッキリする作用です。
「泣いたらなんか楽になった」と感じるのは、この効果が働いているからです。

2.自己受容の促進
涙は、「自分の気持ちを否定しない」という姿勢から生まれます。
「悲しい」「つらい」といった気持ちを感じることを許すことで、「どんな自分でもいいんだ」と思える効果もあります。
これは、自己肯定感の回復にもつながる非常に大切なプロセスです。

涙がもたらす身体への効果

涙を流すことは、心だけでなく身体にも良い影響を与えます。

1.ストレスホルモンの排出
涙には、コルチゾール(ストレスホルモン)を排出する作用があるとされています。泣いたあとは、身体が少し軽く感じるのはこのためかもしれません。

2.副交感神経の活性化
涙を流すことでリラックス状態に切り替わりやすくなり、呼吸が深くなったり、身体の緊張が緩んだりします。

涙を止めないでね

特に日本では、「大人が泣くのは恥ずかしい」「弱さを見せてはいけない」と思われがちですが、涙は人間らしい大切な反応です。
むしろ、自分の気持ちに誠実だからこそ、涙は出てくるのです。

カウンセリングで涙が出るのは、「ここは安心して自分を出してもいい場所だ」と心が感じている証拠です。
その瞬間に立ち会えることは、カウンセラーにとっても光栄なことだと私は感じています。

カウンセリング希望の方は、ぜひお試しカウンセリングにてご相談くださいね。

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